教師からの転職は難しい?おすすめの転職先や成功のポイントも解説
教師として働いている人の中には、転職を検討している人もいるでしょう。
しかし、公務員である教師から民間企業に転職するのは難しいと言われており、なかなか一歩踏み出せないという人もいるかもしれません。
そこで今回は、教師から転職するための方法をまとめて解説していきます。
また本記事では、教師の方の転職におすすめの転職エージェント5つも詳しく紹介していきます。
転職して現状を変えたいと考えている教師の方は、ぜひ参考にしてみてください。
教師からの転職が難しいと言われる理由は?
教師から民間企業への転職が難しいと言われているのは、いくつかの理由があります。詳しく見ていきましょう。
教師の給与はほかの年収よりも高いケースが多い
公務員である教師の給与は、年功序列が基本です。
そのため、20代での転職であればそう変わらないかもしれませんが、30代以上にもなると、同年代の民間企業勤めと比べると、公務員である教師の年収の方が高い傾向にあります。
民間企業に転職した場合、未経験として扱われることになるケースが多く、今よりも高い収入は見込めない可能性が高くなることは、理解しておく必要があります。
ビジネス経験が乏しいと判断されることがある
民間企業は成果や売上が求められることに対して、教師は子どもへの教育や指導が主な仕事です。
そもそも就活そのものを経験していない人も多く、エントリーシートや履歴書も書いたことがないという人もいるでしょう。
成果を上げること以外にも、パソコンやその他ITツールを使いこなすことが難しいと思われているケースもあります。
中途採用枠に求められるのは、会社に対する即戦力のため、民間企業で必要とされるスタンスやマインドが身に付いていないことは、転職活動の不利になることが考えられます。
転職の時期が限られる
年度の途中に自分の都合で退職することが難しいことも、教師の転職が難しい理由のひとつです。
中途採用の場合、できるだけ早く転職できる人を求めているケースも多く、タイミングが合わず転職できないことも考えられます。
また、年度のはじめで転職しようと考える人は多く、必然的に競争率も高くなってしまうでしょう。
忙しくて転職活動をする時間がない
教師は1年中どの時期も何かの行事があります。特に担任を勤めていると、年度の最後まで業務があり、転職活動に割く時間を取ることが難しいということもあるでしょう。
転職したい!と思っても、転職活動をする時間を確保できないことには始まりません。
教師からの転職におすすめの転職先
教師の強みは、教員免許を持っていることと、教育に携わってきた経験があることです。そこを活かせる転職先には、どんなところがあるのでしょうか。
ここからは、教師からの転職におすすめの転職先をご紹介します。
塾や予備校の講師
教師はやめたいけど、子どもに教える仕事がしたいという人には、塾や予備校の講師がいいでしょう。業務で似ている部分があるため、転職のハードルが低く、教師の経験やスキルが直結します。
正社員として働きキャリアアップを目指すためには、生徒を集めるためのマーケティングスキルも必要になるかもしれません。
家庭教師
塾や予備校以外に、家庭教師という選択肢もあります。違いは、対象が個人という点です。子どもや保護者への対応は、教師のスキルを活かすことができるでしょう。
最近はオンラインで家庭教師することもあり、在宅で仕事ができることもあります。
放課後児童支援員や学童保育員
小学校の敷地内や近くにある放課後児童クラブで、放課後児童支援員や学童保育員として働くという選択肢もあります。
教員免許があれば、認定資格研修を修了すれば実務経験なしで放課後児童支援員として勤務することが可能です。
出典:厚生労働省
教育関係の民間企業
塾や予備校、家庭教師で子どもに教える仕事以外にも、教育系出版会社や通信教育会社などで働くという選択肢もあります。
教育関係のサービスを提供している民間企業なら、教師の経験を活かすことができるはずです。教員免許保有者を優遇している求人も見つけることができるかもしれません。
トーク力を活かせる営業職
人の前に立って授業を行う教師の仕事に携わる中で、プレゼンテーション能力が養われます。プレゼン能力を活かせる営業職を選択するのもおすすめです。
営業職であれば、企業の選択肢の幅が広がるのがうれしいポイントです。
大学職員
教育現場で働きたいのであれば、大学職員として大学に勤務するのもいいでしょう。
所属する部署によっても学生との関わり方は異なりますが、学生に寄り添う力や、カウンセリング力など、教師の経験やスキルを活かせる場面もあるはずです。
ひとまず非常勤講師として働く選択肢も
教師のままでは転職活動が難しいということであれば、ひとまず非常勤講師として、自分の受け持つ授業のみを行いながら、転職活動をする方法もあります。
教える仕事に携わり続けながら転職活動ができるため、塾や予備校など、今後も教える仕事を検討している人におすすめです。
未経験の積極採用をしている業種を選ぶ
上記の他にも、未経験でも積極採用が行われることの多い業種も狙い目です。
これらの業種は人手不足のケースが多いため、入社後の教育制度などバックアップ体制がしっかりしているのかをきちんと確認できると安心です。
また、離職率や将来性の高さなどもチェックポイントです。転職の目的にもよりますが、早期離職や求めていたスキルや経験の得られない仕事をするとなると次の転職において不利になる場合があります。
転職に有利な教師のスキルとは?
教師のどのようなスキルが転職時にアピールできるものとなるのか、転職時に役立つ教師のスキルについて解説していきます。
- コミュニケーションスキル
- プレゼンテーションスキル・指導力
コミュニケーションスキル
教師は、生徒や保護者の方、他の教員などコミュニケーションが必要となる場面が多く生じる職業です。そのため、自然とコミュニケーションスキルを身につけていった方や、もしくは元々対人スキルに自信がある方もいるでしょう。
コミュニケーションが発生しない仕事はほぼありません。どの職業においても重視されているコミュニケーションスキルは教師が転職時にアピールできるスキルの一つです。
自分の持っているコミュニケーションスキルがその仕事にどのように活かせるのか、をしっかりと伝えられるようにしておくことが大切です。
指導力・プレゼンテーションスキル
教師が持つスキルとして、指導力やプレゼンテーションスキルなどが挙げられるでしょう。
特に、塾などの講師や家庭教師、インストラクターなどの職種に転職する際に有利に働きます。
また営業職においても、プレゼンテーションスキルは買われることでしょう。プレゼンテーション能力は商談時に発揮できれば売上や成果に直結します。
その他にも、自分の意志や主張をわかりやすく伝える能力は社内の円滑なコミュニケーションにも繋がるため、積極的にアピールしていきたいところです。
教師からほかの業種への転職を叶える3つのポイント
教師からの転職を成功させるには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。ここでは、教師からの転職を叶える3つのポイントを紹介していきましょう。
教員免許や経験が有利になる職種を探す
教育分野以外の業種に転職できる可能性ももちろんゼロではありませんが、難易度はどうしても高くなってしまいます。
教師の経験が有利になる職種では、優遇されることも少なくないはず。
民間企業のビジネスマナーを理解する
新卒採用の場合、ビジネスマナーを学ぶ機会が設けられていますが、中途採用の場合はビジネスマナーが身に付いていることが前提です。
ビジネスマナー研修などを受講して、仕組みやスタンスを理解しておきましょう。
転職のタイミングを明確にする
転職のタイミングが限定的な教師の場合、「いい求人があれば転職する」というスタンスでは、いつまでたっても上手くいきません。
4月に転職するのであれば、年内には気になる求人を見つけ、年明けごろから書類選考、2月には内定というスケジュールがスムーズでしょう。
教師から転職する際の注意点
民間企業の会社員と違い、教師は学校単位でサイクルが決まっているため、転職時の注意点が多いです。
ここでは、教師から転職するにあたっての注意点を紹介します。
- 在職中に転職活動をする
- 年収が下がる可能性がある
- 退職時期を意識してスケジュールを組む
- 学校関係者に転職活動のことを口外しない
- 教員以外の職種に転職したいなら早めに行動する
それぞれ、解説しますね。
在職中に転職活動をする
教師から転職する場合、なるべく在職中に転職活動をするようにしましょう。
転職活動は最短でも3ヶ月かかると言われています。そして、誰しもがうまくいくとは限りません。
また、転職活動をしてみたら「教師という仕事も悪くないかも」と心変わりする可能性もあります。そのため、なるべく在職中に転職活動をするようにしましょう。
年収が下がる可能性がある
教師から転職すると年収が下がる可能性があります。
前述した通り、公務員である教師の給与は年功序列が基本で、30代以上になると同年代の民間企業よりも高い傾向です。
特に教育分野とはあまり関係のない未経験分野への転職では年収が下がることは少なくありません。よって、年収が下がること覚悟して転職活動に臨みましょう。
退職時期を意識してスケジュールを組む
教師から転職する場合は、退職の時期を意識してスケジュールを組みましょう。
また、年度途中に退職することは転職時にも不利に働きます。よって、年度が変わる3月末を狙ってスケジュールを組むことがおすすめです。
学校関係者に転職活動のことを口外しない
学校関係者(保護者や生徒など)に転職活動をしていることを口外するのは控えましょう。
「転職するから授業が適当に感じる」「僕たちが嫌で転職するんでしょ?」のような軽口を叩かれる可能性が否めません。そのため、学校関係者に転職活動をしていることを口外しないのが得策です。
教員以外の職種に転職したいなら早めに行動する
教員以外の職種に転職したいなら早めに転職活動をするようにしましょう。
実際に未経験分野での転職市場では、40代よりも30代が、30代よりも20代が有利な傾向があるため、早めに行動して損はありません。
「教員という仕事が辛い」「未経験分野に挑戦したい」と思うなら、早めに行動するようにしましょう。
教師からの転職をスムーズに成功させる方法
転職エージェントを利用する
公務員である教員・教師からの転職ということで、何から始めれば良いのかわからない、自分に合った民間企業の探し方がわからないという方も多いでしょう。
スムーズに転職を進めたい教員・教師におすすめしたいのが、転職エージェントの利用です。
転職エージェントは、担当のコンサルタントを通して、求人の提案から応募書類の添削、模擬面接など、転職の流れ全般をサポートしてくれます。
転職サイトは求人を見つけて応募、企業とのやり取りといった流れを、すべて自分で行わなくてはなりませんが、転職エージェントであれば、企業選びから選考対策まで手厚いサポートを完全無料で受けることができます。
転職エージェントでは公開求人のほか、転職サイトでは一般公開されていない非公開求人を紹介してくれることもあります。
転職エージェントを利用することにより教員・教師という経歴を生かして働くことができる求人に出会えるでしょう。
今までの職歴を振り返る
転職活動をする上で、スキルの棚卸は重要なポイントです。今までの仕事内容を振り返ることで、培ったスキルの再確認ができます。
教員・教師として得たスキルは今後のキャリアで活用できるので、今までの経験は大切なものになります。
未経験業界への転職の際、スキルがあるとスムーズに転職活動を進められるので、職歴の振り返りはきちんと行いましょう。
教師からの転職におすすめの転職エージェント5選
リクルートエージェント
- 非公開求人が業界最大級
- 各業界に精通したキャリアアドバイザーによるサポート
- 転職サポートが充実
リクルートエージェントは、株式会社リクルートが運営する転職エージェントサービス。公開求人数もさることながら、それを上回る非公開求人数を持っているのが大きな特徴です。
応募する求人企業との面談調整や条件交渉もキャリアアドバイザーが代行してくれるため、教師と転職活動の両立にも安心です。
運営会社 | 株式会社リクルート |
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主なサービス(機能) |
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公開求人数※2024年4月現在 | 381,477件 |
対応エリア | 全国 |
厚生労働大臣許可番号 | 13-ユ-313011 |
出典:リクルートエージェント
doda
- 転職サイトと転職エージェント、両方の機能がある
- 転職オンライン予備校で疑問を解消
- スカウトサービスもある
dodaは、転職サイトとしても転職エージェントとしても利用することができます。公開求人数、非公開求人数ともに多く、どちらの機能も優秀です。
企業からの直接のオファーを受け取ることのできるスカウトサービスもあり、仕事をしながら効率よく転職活動を進めることもできます。
運営会社 | パーソナルキャリア株式会社 |
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主なサービス(機能) |
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公開求人数※2024年4月現在 | 239,989件 |
対応エリア | 全国 |
厚生労働大臣許可番号 | 13-ユ-304785 |
出典:doda
マイナビエージェント
- 初めての転職を徹底サポート
- 業界ごとの専任アドバイザー制で安心
- 企業とやり取りする企業担当アドバイザーがバックアップ
マイナビエージェントは、就職や転職のサポートに強い株式会社マイナビが運営する転職エージェントです。
転職サイトとして求人検索もできますが、検索できるのは保有する求人のほんの一部。たくさんの求人をチェックしたいなら、会員登録が必要です。
業界・職種ごとに専任チームを設けているため、アドバイザーの専門性が高いのも大きなポイントです。
※マイナビのプロモーションを含みます。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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主なサービス(機能) |
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公開求人数※2024年4月現在 | 57,283件 |
対応エリア | 全国 |
厚生労働大臣許可番号 | 13-ユ-080554 |
※マイナビのプロモーションを含みます。
出典:マイナビエージェント
パソナキャリア
- 転職者の希望×企業のニーズ、どちらも把握したマッチング力
- 業界を熟知した専任のアドバイザーがサポート
- スカウトサービスもある
パソナキャリアは、人材サービスの先駆者としてのノウハウを活かした転職エージェントサービスです。
企業担当のアドバイザーと転職希望者担当のアドバイザーが、それぞれの希望を把握するため、マッチング力が高いのが特徴です。
希望を登録すると求人の提案をしてくれるスカウトサービスもあり、転職活動に時間を割けない人にもおすすめです。
運営会社 | 株式会社パソナ |
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主なサービス(機能) |
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公開求人数※2024年4月現在 | 35,179件 |
対応エリア | 全国 |
厚生労働大臣許可番号 | 13-ユ-010444 |
出典:パソナキャリア
type転職エージェント
- キャリアアドバイザーが転職を徹底サポート
- 転職サポートの豊富な実績によるノウハウがある
- 首都圏の営業職、企画職、メーカーへの転職に強み
type転職エージェントは、東京・神奈川・千葉・埼玉の首都圏を中心とした営業職、企画職、メーカー、ITエンジニアへの転職に強みがあります。
専任のアドバイザーが、カウンセリングから内定までのすべての工程をサポート。納得できる転職を目指し、転職の悩みや不安に寄り添ってもらうことができます。
運営会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
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主なサービス(機能) |
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公開求人数※2024年4月現在 | 27,676件 |
対応エリア | 首都圏中心 |
厚生労働大臣許可番号 | 13-ユ-040429 |
出典:type転職エージェント
よくある質問
まとめ
教師から全く職場環境の異なる民間企業への転職は、転職のタイミングや求められるものの違いなどにより、難易度は高くなります。
民間企業への就職経験がない教師は、転職についての悩みや不安も大きいはずです。そんなときは転職のプロフェッショナルである転職エージェントを活用するのがいいでしょう。
今回の記事を参考にしながら、転職エージェントを最大限活用して教師からの転職という希望を叶えてください。