アクセンチュアの平均年収を調査！口コミ・評判や競合他社との比較も紹介
アクセンチュアは経営コンサルティングを行う企業で、デジタルやクラウドおよびセキュリティ領域において世界をリードするプロ集団であるため、その年収が気になるという人も少なくないでしょう。
国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、日本全体の平均年収は443万円だとされています。
では実際アクセンチュアの平均年収・給与制度はどうなっているのか、中途採用で現在よりも給料は上がるのかなど疑問を抱える人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、気になるアクセンチュアの職種別・年齢別・役職別平均年収、給与制度について、徹底調査します。
- アクセンチュアの平均年収は約865万円と競合他社と比べると少し低め
- アクセンチュアの中途採用は「前職の年収を引き継げるため年収アップを見込みやすい」などの評判あり
- アクセンチュアの年収が下がる噂は「ホワイト企業化」によるもの
- アクセンチュアへの転職は、「キャリアの棚卸し」と「転職エージェントの利用」が成功のコツ
競合他社との年収比較もしますので、ぜひ参考にしてみてください。
アクセンチュアの企業情報
| 会社名 | アクセンチュア株式会社 |
|---|---|
| 創立 | 1995年12月（創業1962年事務所開設） |
| 資本金 | 3億5千万円 |
| 主な事業内容 | ストラテジー/コンサルティング/デジタル/テクノロジー/オペレーションズ |
| 従業員数（2023年6月1日時点） | 約21,000人 |
出典：公式サイト
主な事業内容
アクセンチュアの事業内容は以下となります。
ここでは、それぞれの事業について紹介していきましょう。
ストラテジー＆コンサルティング
経営戦略や各業界のエキスパート、企業部門担当者、BIのエキスパート・デザイナーなど、さまざまなスキルを持つ専門家たちによって、依頼者独自の変革の道筋をともに推進する事業です。
企業の競争力を高め成長を支援し、改革を統合的なアプローチで実現します。
業界コンサルティングでは、航空宇宙や自動車、ライフサイエンスなど幅広い業界における深い知見や特化したソリューションを活かして企業価値向上に取り組んでいるのが特徴です。
テクノロジー
アクセンチュアは幅広い業界知識を有し、依頼者が適切なテクノロジーを活用して複雑かつ重大な課題に対応できるよう支援します。
価値を継続して創出できるよう、企業全体の変革を加速させることがアクセンチュアの重要な役割となります。
オペレーションズ
デジタルの力をフル活用し、テクノロジー・業務プロセス・人材のすべてを継続的に変革することで、大きく進化させたオペレーティングモデルを可能にする役割を担います。
アクセンチュアは、145,000人のテクノロジー・業務プロセス・各産業に精通したスペシャリスト・世界最先端のマシン・インテリジェンス・テクノロジーを保有している点が特徴です。
福利厚生
アクセンチュアには、以下の福利厚生制度が用意されています。安心して働くうえで重要なため、ぜひチェックしておきましょう。
| 確定搬出年金制度 |
|
|---|---|
| 健康サポート |
|
| 母体保護休暇 |
|
| 育児コンシェルジェ | 育児全般に関する問い合わせに対応 |
| 休暇・手当 | 【休暇】年次有給休暇/私傷病休暇/結婚・出産・忌引休暇/リフレッシュ休暇/ボランティア休暇 【手当】時間外勤務手当/深夜勤務手当/出張手当/住宅手当/交通費支給 |
このように、ライフステージに応じた働き方ができるよう、さまざまな制度が整備されています。
アクセンチュアで働く人の年収に対する口コミ・評判
実際にアクセンチュアで働く人の声は、ネット上の情報よりもリアルなため収集すべきと言えます。ここからは、社員の年収に対する良い口コミ・イマイチな口コミを見ていきましょう。
良い口コミ
- 相対評価となるため、自分と同じレイヤーにライバルがいなければ昇格しやすく昇給が狙える
- キャリアカウンセラーが付き、ミーティングにより年収が決まるためプレゼン力が高いと有利
- 中途で入ってきた場合は、前職での年収が引き継がれる
- 仕事量に見合った給与は十分もらえている
ライバルが少ないほど昇給を狙いやすいことから、場合によっては高年収が期待できます。一人ひとりにキャリアカウンセラーが付き、うまくプレゼンすると年収アップが見込めやすいとのことです。
イマイチな口コミ
- 基本給や手当は高いが、賞与（インセンティブ）はあまり出ない
- 昇給は基本的に年1回しかないため仕事のモチベーションを維持しづらい
- 評価がきちんとされる分、実力主義な点はプレッシャーでもある
基本給が高い設定である分、賞与（インセンティブ）はあまり出ない点を指摘する声があります。
基本的に昇給は1年に1度の評価で決まるため、次の年収アップとなるチャンスまでのモチベーション維持が難しいようです。
アクセンチュアの平均年収は？給与制度についても解説
アクセンチュアの平均年収は、約865万円と言われています。国税庁によると、日本全体の平均年収は443万円※であるため、アクセンチュアの社員には日本の平均と比べて約2倍の給料が支払われていることになります。
またアクセンチュアでは、給与制度においては年俸制が採用されており、事前に提示されていた年俸を12で割った金額が毎月支給される形となっています。
また「基本給＋残業代＋ボーナス(年1回)＋各種手当」という給与構成で、毎年12月の評価会議で昇給・賞与について話し合われ、翌年の給与額が設定、提示されます。
アクセンチュアの職種別平均年収
アクセンチュアの平均年収と一言にいっても、職種によって少しずつ その値が変わってきます。職種別平均年収はいくらなのか確認してみましょう。
| 職種名 | 平均年収 | 年収範囲 |
| コンサルタント | 925万円 | 400万円 ~6,000万円 |
| エンジニア・SE | 645万円 | 300万円〜1,800万円 |
| アナリスト | 550万円 | 400万円〜800万円 |
| テクノロジー | 873万円 | 450万円〜2,500万円 |
| ディレクター | 707万円 | 288万円〜4,500万円 |
| マネージャー | 1090万円 | 740万円〜1,800万円 |
| 営業 | 688万円 | 480万円〜1,000万円 |
| 管理 | 969万円 | 520万円〜1,500万円 |
| 戦略 | 1062万円 | 600万円〜1,500万円 |
アクセンチュアの職種別平均年収では、1,000万円を超える職種もあることがわかります。また年収範囲が幅広いため、平均では1,000万円を超えていなくても各職種で十分1,000万円以上稼げる可能性があります。
特に、コンサルタントでは最高6,000万円という数字が出ているため、成果次第で大幅に年収アップを実現できることでしょう。
一方で、エンジニアや営業職を見てみると、やや低めの給与水準であるといえます。
アクセンチュアの年齢別平均年収
アクセンチュアの年齢別平均年収は、大手口コミサイト『enライトハウス』によると、以下のようになっています。
| 年齢 | 平均年収 | 最高年収 |
| 25〜29歳 | 612万円 | 1,400万円 |
| 30〜34歳 | 829万円 | 3,000万円 |
| 35〜39歳 | 972万円 | 2,000万円 |
| 40〜44歳 | 1,052万円 | 3,200万円 |
| 45〜49歳 | 1,000万円 | 2,600万円 |
表からは、25歳など新卒入社から長い年月働いていなくても約600万円稼げる可能性があるということがわかります。
また最高年収において、30代後半よりも30代前半のほうが高くなっていることから、年齢や年次に関わらず、実力によって高年収を実現できる会社であるといえるでしょう。
アクセンチュアの役職別平均年収
アクセンチュアの役職別平均年収は、以下のとおりです。
| 役職 | 勤続年数 | 年収範囲 |
| アナリスト | 1〜2年目 | 450万円〜600万円 |
| コンサルタント | 3〜5年目 | 600万円〜900万円 |
| マネージャー | 6〜9年目 | 1,000万円〜1,400万円 |
| シニアマネージャー | 10年目 | 1,400万円〜1,800万円 |
| マネージングディレクター | 実力次第で就任 | 1,800万円以上 |
アクセンチュアでは、大きく上記の5つのような役職があります。
マネージャーが現場責任者を務めるプロジェクトにおいて、アナリストやコンサルタントが日々の業務をこなす形になっています。勤続6〜9年目あたりでマネージャーに就くと、約1,000万円ほどの年収が見込めることでしょう。
またその上の役職として、「シニアマネージャー」と「マネージングディレクター」という役職も存在します。マネージングディレクターには実力次第で就任することができるとされており、給与にして1,800万円以上だと想定されています。
アクセンチュアと競合他社の年収を比較！
アクセンチュアの平均年収は業界的にどうなのかを知るため、競合他社との年収比較をしてみましょう。以下表にまとめているため、チェックしておいてください。
| 会社名 | 平均年収 |
|---|---|
| アクセンチュア | 約865万円（※1） |
| マッキンゼー・アンド・カンパニー | 約1,216万円（※2） |
| IBM | 約910万円（※3） |
| デロイト・トーマツ・コンサルティング | 約923万円（※4） |
| KPMGコンサルティング | 約884万円（※5） |
競合他社と比較すると、アクセンチュアの平均年収は少し低めという印象を受けます。
※2https://www.vorkers.com/company_answer.php?m_id=a0910000000GAHs&q_no=2
※3https://www.vorkers.com/company_answer.php?m_id=a0910000000G1yx&q_no=2
※4https://www.vorkers.com/company.php?m_id=a0910000000G8f2
※5https://www.vorkers.com/company.php?m_id=a0C1000000pNcww
アクセンチュアの年収が下がるって本当？
アクセンチュアの年収が下がるという噂がある理由として、ホワイト企業化していることが要因です。
もちろん働く部署や繁忙期など時期により残業代が多くなる場合はありますが、働き方改革により労働時間の改善が実施されたのです。これにより、長時間の残業が原則禁止となっています。
働く時間が減ることでプライベートと両立しやすくなったものの、残業手当を求める社員からすると収入が減り困るとの声もあるようです。
アクセンチュアへの転職を成功させるコツを紹介
アクセンチュアは知名度のある企業なので、転職難易度も高いです。アクセンチュアへの転職を成功させるコツを把握して、有利に転職活動を進めましょう。
自己分析とキャリアの棚卸しを行う
アクセンチュアが求める人材像を把握する
頻出質問に対する回答は用意する
アクセンチュアを取り扱う転職エージェントを利用する
それぞれ、みていきましょう。
自己分析とキャリアの棚卸しを行う
まずは、自己分析とキャリアの棚卸しをしっかりと行いましょう。ここを定められないと書類作成や面接での発言に矛盾が生じてしまい、マイナスポイントとなります。
自己分析のポイントは以下のとおりです。
- 転職して実現したいことを抑える
- 自分の性格を分析する
- 自分の強みを見つけ出し、言語化する
- 前職で出した成果を振り返る
- プライベートでの興味・関心を振り返る
- 短所はマイナスに捉えない
上記を重点的に考えることで、書類作成や面接での効果的なアピールに繋がってきます。
面接で自分の強みやスキルをアピールして、アクセンチュアにどのように貢献していけるのかを言語化することを意識しましょう。
アクセンチュアが求める人材像を把握する
アクセンチュアが求める人材像を把握することも大切です。
そのため、企業サイトや求人情報は徹底的に調べておきましょう。アクセンチュアでは以下のような人材が求められます。
- タフであること
- 責任遂行能力があること
- 積極的なチャレンジ精神があること
頻出質問に対する回答は用意する
頻出質問に対する回答はあらかじめ用意しておきましょう。事前に用意しておくことで、的確に自分をアピールすることに繋がります。
アクセンチュアでの頻出質問は以下のとおりです。
- 志望動機を教えてください
- 転職理由を教えてください
- コンサル業界の中でもなぜアクセンチュアなのか
- 自己PRをしてください。
- これまでに1番苦労した経験を教えてください
- 入社後はどのようになりたいですか
- 他社の選考状況を教えてください
- インバウンドの消費を増やすためにはどうするべきか
- 若者の自動車離れを防ぐには何が必要か
アクセンチュアでは一般的な質問もあれば「若者の自動車離れを防ぐには何が必要か？」のような特徴的な質問もされます。
特徴的な質問に関しては、正解不正解はないので、自身が考える結論とその根拠を言語化できるかを確認する意図があるようです。
自己分析の内容と矛盾がないように、しっかりと用意しておきましょう。
アクセンチュアを取り扱う転職エージェントを利用する
アクセンチュアへの転職を成功させるには転職エージェントの利用はかかせません。
転職エージェントにはコンサル業界に特化したアドバイザーが常駐しています。アドバイザーの的確なサポートのもと転職活動を進められるのは大きなメリットと言えるでしょう。
求人は流動的なので、明日にはアクセンチュアの求人募集が終わっているかもしれません。登録は3分くらいで終わるので、この機会にぜひ登録をしましょう。
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よくある質問
まとめ
この記事では、アクセンチュアの平均年収について解説しました。
平均年収は約868万円となっており、外資系の経営コンサルタント企業らしい高い数字を誇ります。働く社員からは、仕事量に見合った給与は十分もらえていると満足度の高い声が寄せられています。
なお、アクセンチュアの給与制度は年俸制となり、1年間の年収を12ヶ月で割ったものが毎月支給される仕組みです。
記事内で紹介した転職エージェントはいずれも無料で利用できるため、上手く活用しながら転職成功を実現させましょう！
