HSPの転職に向いている仕事は?おすすめの転職エージェント4選も紹介
HSPは高い感受性や共感力を持った、繊細な人のこと。病気や障害ではなく、生まれつきの特性・気質です。
しかし、生活のさまざまな場面においてストレスを抱えやすく、仕事が続きにくい傾向にあります。
そこで今回は、HSPの強みを活かせる転職先やHSPが転職を成功させるポイントをチェックしていきましょう。
さらに、本記事ではHSPの転職で活用したい転職エージェントもご紹介します。転職したいと考えているHSPの方必見です。
HSPの強みを活かせる転職先は?向いている仕事を解説
HSPとは(Highly Sensitive Person)の頭文字を取った言葉で、人一倍繊細な人という意味です。
生まれつきの特性であり病気ではありませんが、HSPでない人からの理解を得られにくいこともあり、生きづらさを感じることもあるかもしれません。
しかし、HSPの特徴は他の人にない強みにもなる側面もあります。
- 思考力・洞察力が高く、ひとつのことを深く考えられる
- コツコツと努力することが苦ではない
- 感受性が豊か
- 周りの人の感情に敏感で共感力が高い
- 思いやりがある
- 先のリスクを想像す危機管理能力が高い
上記に挙げた強みを活かせる仕事を選ぶことにより、自分の本来の実力を出しつつ無理なく働くことができるでしょう。
例を挙げると、以下のような仕事がHSPに向いている傾向にあります。
- 正確さが重視される仕事
- ITやWebなどの技術系の仕事
- 人の心や体をケアする仕事
- 動物や自然にかかわる仕事
- クリエイティブな仕事
- 在宅ワークができる仕事
- 人とかかわらない仕事
細かいことに気が回ることの多いHSPは、丁寧さが求められる仕事に適しています。事務や経理、データ入力、整備士などの仕事があるでしょう。正確さと丁寧さを備えているなら、情報技術関連分野もおすすめです。
他人の気持ちを察し共感できるため、心や体をケア・サポートするような仕事や動植物と関わる仕事も向いています。
イレギュラーなことが発生しやすい職場よりも、ルーティンワークの方が安心して働くことができるでしょう。
ひとりで業務が完結するような、あまり人とかかわらない仕事もいいかもしれません。
HSPの転職に向いていない仕事の特徴
HSPが自分に向いていない仕事を選んでしまうと、ストレスを抱えやすくなり、転職を繰り返す原因にもなってしまいます。
今の仕事がこれらに当てはまるなら、転職を検討するのもいいでしょう。
たくさんの人とかかわる仕事
多くの人とかかわるような仕事は、他人の言葉に気疲れしてしまう可能性が高く、HSPにはあまり向いていません。例えば、接客業や営業職、コールセンター、受付、窓口業務といった仕事です。
コミュニケーションが多いことに加えて、急なアクシデントへの対応が必要など、HSPの苦手な業務も多いでしょう。
ノルマや競争のある仕事
売上目標のノルマが厳しい、周りと競わなくてはならない仕事は、HSPには向いていません。例えば、営業職や保険、不動産業、外資系企業などが挙げられます。
成果をあげ続けなければならない環境は、プレッシャーや負担が大きく、精神的に病んでしまう可能性もあります。
スピードの求められる仕事
HSPはひとつのことを深く考えることができるという強みがある反面、行動や意思決定が遅いのが弱みです。
例えば、飲食店のスタッフやコールセンターのオペレーター、医療関係といった仕事が挙げられるでしょう。
また、同時に複数の仕事を課されるような仕事も、思考が分散してしまい集中できないという理由から得意でない方も多いようです。
体育会系の社風
上下関係に厳しい、団体の和を強要されるといった、体育会系の体質の職場もHSPには向いていません。
仕事のあとの飲みが多い、休日にも会社のイベントがあるといった会社は、気疲れしやすくなるでしょう。
現場作業や不動産仲介業などは、体育会系の社風であることが多いようです。
HSPが転職を繰り返す理由とは?
HSPは様々な刺激に敏感であるため、仕事でもストレスを感じやすく、転職を繰り返すこともあります。ここでは、その具体的な原因について解説していきます。
職場の環境
HSPは刺激や変化にとても敏感であるため、オフィスの作業でも急に鳴り出す電話の音などの雑音も気になってしまいがちです。
視線を感じながら作業をしたり、作業中に話しかけられることにも抵抗を感じてしまうHSPは自分に合わない職場環境の企業では集中して働くことが難しいです。
人間関係
HSPにとって職場の人間関係が原因で転職を決意する人も少なくないようです。
HSPは人にどう思われるかも気にするため、同僚や上司との関係がギクシャクしていたり、多くの人と関わることが多いと負担を感じやすいです。
仕事が合わない
多くの企業では同時にいくつかの業務を頼まれたり、ある作業に時間制限を与えられることがあります。
仕事の業務は応募する段階では分からないことが多いため、入社してみても仕事の進め方が自分に合わずに離職してしまうケースが多いようです。
HSPが転職活動を成功させるためのポイント
自分の強みと弱みを整理する
苦手なことに目が行ってしまいがちですが、HSPには秀でたところもたくさんあります。まずは、自分の強みと弱みがどこなのか、整理してみましょう。
強みと弱みを転職先選びの軸にすることで、自分に合った適職を見つけることにつながります。
興味が持てる仕事を選択する
HSPは興味があることに対して大きな力を発揮する傾向にあります。
物事に対して考えすぎてしまいやすく、疑問や違和感を無視することができないため、興味の持てない仕事はつらくなってしまいます。
弱みの克服ではなく強みを活かす
社会生活を送るうえで生きづらさを感じるHSPは、苦手を克服しようと努力することも少なくありません。
苦手な仕事がある程度はっきりしているHSPは、苦手な業務にあえて挑戦せず、長所を活かすことを考えましょう。
苦手を克服しようと無理に頑張ってしまうと、精神的な病気になってしまう可能性もあるでしょう。
目指すべくは、ストレスが少なく健康に無理なく働ける職場です。
転職エージェントを利用する
物事を深く考えてしまうHSPは、ひとりでの転職活動に向いていません。
考えすぎてネガティブになりやすいうえ、条件交渉ができず転職先に言われるままの雇用契約になってしまったりする可能性もあります。
転職エージェントは、転職活動にかかる工程をすべて転職のプロであるコンサルタントにサポートしてもらえるサービスのことです。
HSPならまずキャリア診断で自分に合った業界・職種を調べよう
HSPの方は職場環境が合わずに、転職を繰り返すことも少なくないようです。しかし、なかなか自分が向いている仕事を見つけるのは難しいため、悩む方も多いでしょう。
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HSPが転職エージェントを活用すべき4つの理由
HSPの特性は、転職活動を進めるうえで効率の悪さにつながることもままあります。効率よく進めるためにおすすめなのは、転職エージェントを活用すること。その理由を詳しく確認していきましょう。
自分に合った仕事を紹介してもらえる
コンサルタントは人となりや希望を把握して、適していると判断した仕事を紹介してくれます。
HSPの場合、苦手の克服や周囲の目を意識しすぎて、どう仕事を選んだらいいかわからなくなってしまうこともあるでしょう。
転職エージェントはたくさんの求人を保有しており、職場も働き方もさまざまです。自分では思いつかないような仕事に出会える可能性もあるでしょう。
不安や悩みを相談できる
転職エージェントに登録すると、まず担当のコンサルタントのカウンセリングを受けることになります。
「繊細な自分が無理なく続けられる仕事はある?」「転職するのが怖い、不安がある」など、転職にまつわる相談に丁寧に対応してくれるはずです。
親身になってくれる存在がいることが、つらい転職活動の支えになるでしょう。
職場の環境を事前に確認できる
周囲の状況に敏感なHSPがストレスなく働くためには、職場の環境は重要なチェック項目です。仕事内容はもちろん、環境によっても働きやすさは大きく左右されるでしょう。
事前に職場の雰囲気を知ったうえで検討できるため、転職の成功率を高めることができるでしょう。
企業との交渉をコンサルタントが代行してくれる
HSPは希望に合わない条件を提示されても断りにくい、威圧的な態度には何も言えないといった人も少なくありません。
ひとりで転職活動を進める場合、交渉事が重荷になることもあるでしょう。
たくさんの転職を支援し交渉方法も熟知しているコンサルタントが、希望に沿えるよう全力でサポートしてくれるでしょう。
HSPにおすすめの転職エージェント4選
リクルートエージェント
- 非公開求人を含めた保有求人が業界最大級
- 企業についての独自の分析情報を提供
- 転職にまつわる手続きを代行
「リクルートエージェント」は、豊富な求人を扱う転職エージェント。公開求人もさることながら、それを上回る非公開求人を保有しており、求人の選択肢が広いのが大きな特徴です。
企業に関する詳しい情報の提供はもちろん、リクルート独自の分析情報も提供してくれるので安心でしょう。
面接の日程調整や条件交渉といった、転職に必要な手続きを代行してくれる点も、安心して転職活動を進められるポイント。
運営会社 | 株式会社リクルート |
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主なサービス(機能) |
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公開求人数※2024年4月現在 | 380,878件 |
対応エリア | 全国 |
厚生労働大臣許可番号 | 13-ユ-313011 |
出典:リクルートエージェント
マイナビエージェント
- ヒアリングによるマッチング力を強化
- キャリアアドバイザーは各業専任制
- 夜間や土曜の相談も可能
「マイナビエージェント」は、各業界専任制のキャリアアドバイザーが担当につき、転職活動をサポートしてくれます。
さらに、企業への営業担当者も、求人票だけではわからない会社の雰囲気や働く人の様子をリサーチし共有してくれます。
夜間や土曜の相談もできるため、仕事をしながらの転職活動も安心して進めることができます。
面接日程の調整や給与の条件交渉もキャリアアドバイザーが代行し、希望の条件で就業できる可能性を高めてくれます。
※マイナビのプロモーションを含みます。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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主なサービス(機能) |
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公開求人数※2024年4月現在 | 57,297件 |
対応エリア | 全国 |
厚生労働大臣許可番号 | 13-ユ-080554 |
※マイナビのプロモーションを含みます。
出典:マイナビエージェント
doda
- 約20万件もの求人を保有している※
- キャリアアドバイザーとはLINEでもやり取り可能
- 求人票にのらない生の情報も提供
「doda」は、約20万件もの求人を扱う※の転職エージェント。転職エージェントサービスを利用すれば、たくさんの求人の中から、希望に沿った求人を提案してもらうことができます。
キャリアアドバイザーとは電話やメールに加え、LINEでもやり取りできるため、相談もしやすいでしょう。応募書類の添削や面接指導はもちろん、求人の応募や退職交渉も代行してくれます。
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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主なサービス(機能) |
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公開求人数※2024年4月現在 | 241,900件 |
対応エリア | 全国 |
厚生労働大臣許可番号 | 13-ユ-304785 |
出典:doda
※公式サイトの文言による
type転職エージェント
- 首都圏の転職に強い
- 丁寧なカウンセリングに定評がある
- 専門領域に特化した転職ノウハウも豊富
「type転職エージェント」は、求職者それぞれの求人の選び方や希望する企業への受かり方、納得のいく転職先の選び方を重視している転職エージェントです。
保有求人のほとんどが非公開求人で、会員登録することでどんな求人があるのか確認することができます。
IT・ものづくり・女性など、専門領域の転職ノウハウも豊富のため、希望の分野がある人にもいいでしょう。
運営会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
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主なサービス(機能) |
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公開求人数※2024年4月現在 | 2,518件 |
対応エリア | 首都圏中心 |
厚生労働大臣許可番号 | 13-ユ-040429 |
出典:type転職エージェント
よくある質問
HSPは人一倍繊細なため、転職活動を行う上でHSPでない人からの理解を得られにくいこともあり、生きづらさを感じることもあるかもしれませんが、逆にHSPの強みを生かした転職活動を行えるでしょう。そのためHSPだからといって転職に不利だというわけではありません。
HSPの転職には「リクルートエージェント」がおすすめです。リクルートエージェントは、公開求人もさることながら、それを上回る非公開求人を保有しており、求人の選択肢が広いのが大きな特徴です。企業に関する詳しい情報の提供はもちろん、リクルート独自の分析情報も提供してくれるので安心でしょう。また、面接の日程調整や条件交渉といった、転職に必要な手続きを代行してくれるため転職が初めての方にも安心です。
まとめ
今回は、HSPの転職について詳しく解説しました。
働くうえで短所と捉えられやすいHSPですが、特性を活かせる場所が見つかれば、大きな能力を発揮する可能性も高くなります。
ただし、転職活動がつらいという人も少なくないため、第三者のサポートを受けることができる転職エージェントを活用するのがおすすめです。