女性採用のコツとは!効果的なキャッチコピーやおすすめの求人サイトなど
こんにちは。リクルートの求人広告代理店「株式会社yell(エール)」ライターチームです。
「社内の女性比率を上げたいけど、なかなか進まない。」
「もともと女性社員が少なく、どのように求人を出せばよいかわからない。」
女性採用に関して、このようなお悩みをお持ちの方も多いではないでしょうか。
こちらのページでは、女性採用を行う際に効果的なキャッチコピーやアプローチ方法、おすすめの求人広告など“女性採用のコツ”について幅広く解説します。
【目次】
- 「女性活躍」、「女性採用」に力を入れる企業が増えている。
- 女性雇用のメリットって?
【1】採用ターゲットが広がり、人材不足解消できる(かもしれない)
【2】企業イメージのアップ
【3】業務の改善・効率化 - 女性雇用のコツ!仕事選びで女性が注目する部分とは?
【1】女性は休日・勤務時間を重視する
【2】写真は必須!職場の雰囲気も大事
【3】子育て中の女性は家庭との両立も大事 - 効果が出る求人情報の作り方
【1】自社の状況を分析し、女性採用の武器を探す
【2】女性が思わずクリックしたくなる求人キャッチコピーを考える
【3】求人広告、採用サイト上の工夫 - 女性採用に最適!おすすめの求人サイトについて
- 女性採用成功のコツは、女性を理解し、適切な情報を提供すること
1.「女性活躍」、「女性採用」に力を入れる企業が増えている。
女性活躍、女性採用といったキーワードをよく耳にするようになったのは、この十数年の間ではないでしょうか。
エンジャパンの行ったインターネット調査によると2015年時点で、約53%の企業が女性社員の定着・活躍に取り組んでいると回答しています。
参考:人事のミカタ「女性活躍のジレンマ~その事例と処方箋~」
その背景には「女性活躍推進法」が成立し、常時雇用する労働者が300人以上の企業では、女性活躍の為の行動計画の策定、届け出などが義務付けられたことがあります。
また、2019年には女性活躍推進法が改正され、対象の企業が常時雇用する労働者300人以上から101人以上に拡大されることになったことが原因ではないでしょうか。
参考:厚生労働省「女性活躍推進法特集ページ」
もちろん、理由はこれだけではありません。
そもそも、日本は女性にとって働きにくい国だったこともあり、優秀な女性が結婚や子育てなどを機に家庭に入ってしまうことが普通でした。
しかし、未曾有の人手不足や高齢化が進む中、女性が働きやすい社会、会社を作っていかなければ企業競争や国際競争に勝つことができないという背景もあります。
つまり、先に紹介した様々な理由から、女性が活躍していける会社にしたいと考える企業が増えているのです。
2.女性雇用のメリットって?
女性活躍や女性採用を進めていくと、企業にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
2-1.採用ターゲットが広がり、人材不足解消できる(かもしれない)
採用活動の際、男性ばかりの職場にはどうしても男性からの応募が多くなりがちです。
また、男性ばかりの写真が使われている求人原稿だと、女性は応募しづらいというのも事実です。このようなことから、女性採用に及び腰だったという企業様もあるのではないでしょうか。
こういった企業が女性の採用を進めることは、採用ターゲットを拡大することにつながります。そして、うまくいけば人材不足を解消することができるかもしれません。
これまで男性比率が高かった企業にとって、女性雇用に力を入れることは「人材不足解消」というメリットがあります。
2-2.企業イメージのアップ
日々、様々なメディアで女性活躍、女性雇用に力を入れ、功績をあげている企業が紹介されています。
また、新卒の採用活動を見ても、多くの企業が“女性の働きやすさ”を競いあうようにアピールしています。
元来、日本は女性の社会進出に否定的な時代もあったことから、今となっては
「女性活躍や女性雇用に力を入れている企業」=「感度が高い企業」、「ダイバーシティが進み働きやすい企業」
といったクリーンでポジティブなイメージにつながりやすくなっています。
このようなことから、企業イメージがアップするというのも女性雇用に力を入れるメリットです。
2-3.業務の改善・効率化
女性雇用や女性の管理職登用などに力を入れると、男性目線では気づきにくい様々な問題点の改善につながります。
例えば、時短勤務する女性社員がいれば、決められた時間で成果を上げるための方法を必然的に考える必要が出てきます。
また、製品やサービスの開発などでも、女性ならではの視点を取り入れることができます。
女性雇用を推進すればするほど、必然的に業務や労務環境の改善を行う必要が出てくることが多いです。
そのため、企業全体の見直しが図られ業務の改善、効率化につながるのです。
女性雇用には、以上のように様々なメリットがあります。
3.女性雇用のコツ!仕事選びで女性が注目する部分とは?
女性からの応募を増やすためには、女性の気持ちを理解した採用活動が必須です。
続いて、女性採用のコツについてご紹介します。
3-1.女性は休日・勤務時間を重視する
リクルートジョブズが行った働く女性のアンケート調査※1によると、「転職先を選ぶときに何を一番重視しますか?」という質問に対し、最も多かった回答は「休日や勤務時間」(27%)でした。その後は、仕事内容(23%)、給与(19%)、勤務地(13%)と続きます。
さらに、「休日や勤務時間」を選んだ方に、その理由を尋ねると「仕事とプライベートの区別をつけたいから」という意見が多かったようです。
このようなことから、残業時間や、休日出勤の有無、既存社員のプライベートの過ごし方などをアピールすると女性からの応募が得やすくなるかもしれません
※1:とらばーゆ「働く女子に聞いた「転職先選びは何を一番重視する?」
3-2.写真は必須!職場の雰囲気も大事
女性採用を成功させるために欠かせないのは、職場の雰囲気や働き方を伝えるための“写真“です。
最近では、Instagramが流行している影響もあり、文字を読むより写真や動画などのビジュアルでコミュニケーションをとることが多くなっています。そのため、求人情報に写真や動画があるほうが多くの方から注目を得やすくなるのは必然です。
更に、エン・ジャパンが行った『エンウィメンズワーク』ユーザーアンケート集計結果によると、仕事選びにおいて最も妥協できないことは『職場の雰囲気』でした。
更にその理由を尋ねたところ、
『職場の雰囲気がよくないと、長く続かないから』
『職場の雰囲気が良ければ、仕事へのストレスも軽減される』
といった回答がありました。
このことから、女性採用を成功させるためには、“職場の雰囲気、働く人の雰囲気” がわかりやすい写真を活用することが必須ということができます。
3-3.子育て中の女性は家庭との両立も大事
女性はライフステージに合わせて仕事や職場に求めるものが変わります。
近年、非常に注目されている“子育てと仕事の両立”というキーワードですが、こちらも女性採用の成功を左右する要素です。
サンケイリビング新聞社の行ったアンケート※2によると、30代の女性向けに『仕事選びで重視したいことは?』と尋ねたところ、最も多かった回答は「時間が選べること(57.9%)」で、次に多かった回答が「家庭があることに理解があること(53.0%)」となりました。
続いて、「人間関係がいいこと(49.4%)」、「通勤がラクなこと(43.8%)」、「職種への興味(36.9%)」と続いています。
※2参考:サンケイリビング新聞社「仕事選びで重視すること」
また、主婦に向けて、「主婦が働くとき障害になりそうなこと、心配なことは?」と尋ねたところ、
子供に目が行き届かなくなること(43歳)、家事や育児。
子供が小さい頃は病気などで休む事も多くなり職場に迷惑をかける(47歳)
このようなことから、30代以上で、子育て中の世代をターゲットにする場合では、家庭への理解があることを事例や制度などで伝えていく必要があるということがわかります。
女性採用を成功させるコツは、女性ならではの観点や視点を理解する必要がありますので、このようなデータを参考にしつつ採用計画を立てるようにしましょう。
4.効果が出る求人情報の作り方
効果が出る求人情報を作るためには、何をするべきなのでしょうか。
4-1.自社の状況を分析し、女性採用の武器を探す
仕事探しをしている女性は、休日や勤務時間、会社の雰囲気などに注目しながら様々な求人を見ています。
この時にアピールできる武器がなければ、せっかく求人が目に留まったとしても、応募までつなげることはできません。
まずは、自社の状況を分析し、武器として使えるものがないか確認しましょう。
例えば、
- 女性職員の残業時間がほぼ0時間に近い
- 会社の近所にはおしゃれな飲食店が多い
- 子供の病気や学校行事などは、休みの取りやすさが柔軟
など、よく考えてみれば武器になるような条件が見つかるかもしれません。
考えても何も出てこないという場合は、そもそも、職場の改革が必要かもしれません。
4-2.女性が思わずクリックしたくなる求人キャッチコピーを考える
自社の分析ができたら、女性が思わずクリックしたくなるキャッチコピーを考える必要があります。
キャッチコピーというと難しそうな印象もありますが、実は、ポイントさえ押さえれば難しくはありません。
例えば、以下の2つキャッチコピーを比べてみましょう。
- 急募!一般事務大募集!主婦(夫)・未経験者大歓迎、即日採用アリ
- 「ネイルOK・髪色自由」「残業ナシ」駅徒歩3分の事務のお仕事
どちらも、求人広告でよく見かけるようなキャッチコピーですね。
このキャッチコピーの求人広告が並んでいたとき、おそらく2つ目の求人の方がクリック数や開封数は多くなるはずです。
1つ目のキャッチコピーは「事務の仕事」「未経験でも良い」「すぐに働ける」という3つの情報で作られており、反対に2つ目のキャッチコピーからわかることは「ネイルOK」「髪型自由」「残業ナシ」「駅徒歩3分」「事務の仕事」という5つの情報で作られています。
このことからわかる通り、映画や書籍、アート作品のキャッチコピーとは異なり、求人情報のキャッチコピーは「ターゲットが興味を持ちそうなキーワードを、わかりやすく記載する」ことが最も効果的だったりします。
もちろん、クリックさせるという意味では、奇をてらったキャッチコピーを制作することもありますが、あまり、奇をてらった内容すぎると、不誠実、不真面目といった印象を与えてしまったり、その会社の本当の良さを正しく伝えることができなくなったりすることもあります。
4-3.求人広告、採用サイト上の工夫
自社の強みを分析し、キャッチコピーに落とし込むことができたら、求人原稿やサイトの中身を工夫する必要があります。
せっかく自社に対して興味を持ってくれた方がページ内で離脱してしまっては意味がありません。
ここでは特に注意したい3つの観点でアプローチ方法を紹介します。
≪コンテンツの内容≫
コンテンツの内容で注意したいのは、“伝えたいこと”と“伝えなければいけないこと”を区別した内容にすることです。
求人原稿や採用サイトを作る際、作り手が伝えたいことを軸にコンテンツ制作を進めてしまうことがあります。
このように進めると、自分たちから見たときには良い原稿になりますが、求職者からすると共感できない内容になってしまうことが良くあります。
したがって、先に紹介した女性向けアンケートなどを参考にしながら、女性が知りたい情報、気にしている情報に関するコンテンツを追加するようにしましょう。
≪使用する写真などの素材≫
ページ内で写真や動画を使用することもあると思いますが、女性採用を行う場合、これらの素材にも十分に注意が必要です。
例えば、企業の採用サイトなどを見ていると、
- 職場での飲み会の写真が使われており、よく見るとたばこや灰皿が映っていた
- 職場のデスクが散らかって整頓されていなかった
というようなことがあります。
男性目線ではあまり気が付かないかもしれませんが、女性にはこういった部分に気が付きやすい人もいます。
写真や動画の与えるインパクトは非常に大きく、影響力があります。
良かれと思って、使った写真が応募を減らしてしまうということもありますので注意しましょう。
≪広告全体の雰囲気≫
広告全体の雰囲気にも注意しましょう。
例えば、イメージ画像を制作する場合は、パステルカラーなどを使ってやわらかい印象になるように制作する。
テキスト部分もあまり固くなりすぎないように、語尾にカジュアルな表現を使ったり、記号を入れたりするというのも良いでしょう。
このあたりは、一朝一夕でできるものでもありませんので、求人広告会社やweb制作会社の意見を参考に制作しましょう。
5.女性採用に最適!おすすめの求人サイトについて
女性に特化した求人情報サイト、効率よくターゲット(女性)の母集団を形成できます。
また、こういったサイトは女性目線で作られており、女性が気にする項目や知りたい項目があらかじめ用意されています。
そのため、女性採用に関する知識があまりなくても、女性向けの求人を作成することができます。
ここでは、女性に特化した求人情報サイトを中心に、女性採用に適したおすすめの求人情報サイトをご紹介します。
女性採用のパイオニア『とらばーゆ』
『とらばーゆ』は株式会社リクルートジョブズが運営する女性のための求人情報サイトです。
日本で一番に女性のキャリア形成に着目したメディアであり、女性向けの求人サービスとしてはパイオニア的存在です。
ユーザーの96%は女性で、さらに、正社員・契約社員として働く20~34歳女性のユーザーが半数以上を占めているため、「働く意欲の高い女性層に強い」という特徴があります。
また美容系・ファッション系・看護系と女性が多く活躍している業界を中心とした専門サイトもあり、経験者や有資格者へのアプローチをしやすい作りになっています。
【特徴】
- ターゲットにリーチしやすいサイト設計
- 事務医療ファッション美容等女性の多い領域にフィットした商品
- 「女性×求人」等の検索ワードで上位表示
掲載件数 | 4,398件(2019年11月時点/全国) |
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掲載料金 | 【ライト】 1週間:15万円~(関東版) とらばーゆの料金については「とらばーゆ掲載料金表」からご確認ください。 |
提供企業 | 株式会社リクルートジョブズ |
営業販売事務に強い「女の転職type」
女の転職typeは、女性に特化した求人情報サイトで、ユーザーのほぼ100%が女性です。
20代30代の正社員・契約社員で長く働きたい女性の採用に強みがあります。
営業・企画職、アパレル・コスメ、女性エンジニア、介護・保育業界の専門サイトも展開しているため、効率よくターゲットへ訴求できる作りになっています。
【特徴】
- 会員の99.9%が女性の100万人登録転職サイト
- 正社員・契約社員で長く働きたい女性の採用に強い
- 採用ご担当者様を4つの機能で全力サポート
掲載件数 | 1,725件(2019年11月時点) |
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掲載料金 | 【L(ライト)】 4週間:20万円~ |
提供企業 | 株式会社キャリアデザインセンター |
日本最大級の転職サイト「リクナビNEXT(ネクスト)」
リクナビNEXTは、女性に特化した採用サイトというわけではありませんが、会員登録者数900万人以上を誇る日本最大級の転職情報サイトです。900万人以上という会員数は圧倒的で、正確な数は公表されていませんが、女性の会員も数百万人はいることが予想されます。
また、「女性の転職」特集や、「育児・介護休業取得実績あり」、「育児支援・託児所あり」と言った検索軸も用意されていることから、女性採用の際の一つの候補になることは間違いありません。
若手からベテラン層までバランスよく登録しており、職種経験も幅広いため、母集団を形成しやすいのが特徴です。
【特徴】
- 日本最大級の登録者データベースに向けた求人の掲載で、最適な人材を採用できる
- 女性向けの特集、検索軸も設置されている
- 応募数が多いため、高い費用対効果で採用単価が抑えられる
掲載件数 | 34,436件(2019年11月時点) |
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掲載料金 | 通常企画(全国):6週間掲載 20万円~ リクナビNEXTの料金については「リクナビNEXT掲載載料金表」からご確認ください。 |
提供企業 | 株式会社リクルートキャリア |
6.女性採用成功のコツは、女性を理解し、適切な情報を提供すること
この記事では、女性採用を進めたい、女性採用に悩んでいるといった方のために、女性採用のコツについてご紹介しました。
女性採用を成功させるコツは、女性を理解した上で、女性の求める情報を正しく提供することだといえます。
株式会社yellでは、様々な女性採用の実績があります。
また、自社採用においてもInstagramや独自の採用サイトを利用しノウハウを蓄積しています。
女性採用について相談したいという方は、『リクルート求人広告代理店 株式会社yell(エール)』まで、是非、お問い合わせください!